息子が不登校になるまで~ここまでだったとは!?保護者会で知った学校での本当の姿~

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何度も何度もしつこいくらい言いますが・・・、長男は「家」ではとてもよく喋る男の子です。そして家族やごく親しい友達の前では、むしろうるさいくらいです。小さい頃は、周りのお母さん仲間から、○○君はやんちゃだから大変だね~と言われたりもしました。

それに1年生にしては、考えることや言うことが大人びているというか、生意気な時もよくあります。家にいる長男に、あれしろ、これしろ、と注意すると、「そんな事分かってるよ!」とか、「今やろうと思ってたんだよ!」と返されます。

つまり、私は「学校」にいる時の長男よりも、「家」にいる時のそういう状態の長男を見ているわけです。

初めての保護者会で現実を知る・・・

さて、1年生の2学期が始まってすぐ保護者会がありました。

それまでも、担任の先生がよく電話をくれて、学校での様子を教えてくれていました。幼稚園の時と状況は似てはいたけど、「今日は体育を頑張った」とか、「国語の時間にきちんと答えを言えました!」とか、先生は割と褒めてくれることが多かったので、私も前向きに捉えていました。学校から帰ってきた長男を沢山褒めていました。

1学期に行われる「運動会」も、沢山課題は残したけれど、なんとか無事にやり切ったし、長男も満足そうでした。

ところが、話は戻って「保護者会」です・・・。

教室に入り、親は自分の子供の席に座ります。私もみんなと同じように、長男の席を見つけ、座ろうとしました。

すると、

「あれ・・・?何これ・・・??」

長男の机にだけ、右端の方に白くて長~い紙が貼ってありました。

私は、長男の机に貼ってあったその「紙」を見て、少し震えました。

大げさではなく、時が止まったかと思うほどでした。

そしてあまり凝視できず、でも見ないわけにもいかず、ドギマギしてしまいました。

・・・そこに貼ってあった「紙」。

それはいわゆる「やることリスト」でした。

教室では思うように動けない長男

その「やることリスト」に書かれていた内容はざっとこんな感じでした。

●がっこうにきたら

①じぶんのせきにいく

②らんどせるをおろして、なかみをどうぐばこにいれる

③れんらくちょう・しゅくだいをだす

④といれ・みずのみをして、いすにすわってまつ(8じ20ぷんまでに)

(げつようびはちょうかいなので、8じ20ぷんには、ならんでおこう)

●かえりのしたく

①らんどせるを、ろっかぁからもってくる

②どうぐばこのなかみをらんどせるにしまう

③れんらくちょうをせんせいからもらう

④すわってまつ

●じゅぎょうのじゅんび

①5ふんやすみになったら、じかんわりをみて、きょうかしょ・のぉとをつくえにだす

②せんせいがこくばんにかいたら、すぐにのぉとにかく(かかなくてもいいときは、せんせいがいいます)

私は、保護者会の間、ほとんど先生の話は耳に入ってきませんでした。この紙を他の保護者の方に見られたくない・・・という気持ちと、こんな内容の紙が貼ってあるという事実に上手く向き合えない気持ちが入り交ざり、ただただ悲しくうつむいていました。

長男は、朝、教室に行って、ランドセルを置くことすら出来なかったんだ・・・と知りました。荷物を整理することも、宿題を提出することも、ノートに書くということも、トイレに行くことも・・・。

保護者会の後、先生から教えてもらったのですが、長男は給食もなかなか食べ始めないということも知りました。家ではあんなにモリモリ食べる長男が。「今日のご飯なにー!?」と毎日私に聞いてくる長男が・・・。

家に帰ってから長男に聞いてみました。

「給食をなかなか食べ始めないの?どうして?」と。

すると長男は、みんなで「いただきます」をしても、本当に食べていいのか不安になる、と言いました。

ランドセルを置くことも、宿題を提出することも、水を飲みに行くことも、トイレに行くことも、本当にそうしてよいものか、すべて不安で不安でたまらなくなるそうです。

そうしているうちに、一人だけ遅れ、先生が気付き、○○君も「これしよう、あれしよう」と言ってくれるわけです。

もちろんその時、「そんな事分かっているよ!」「今やろうと思ってたんだよ!」なんて言葉が出るわけありません。

 

・・・これが、長男の学校での姿でした。

私の想像をはるかに超えていたし、ここまでだったのか・・・と愕然としました。

学校に行ってやるべきこと、その時々にするべきこと、給食も食べていいこと、トイレに行ってもいいこと・・・、長男は頭ではもちろん全て分かっています。

だけど「出来ない」のです。そこが「学校」だから。みんながいる「教室」だから。

これが「場面緘黙症」「不安症」の現実なのです。

先生が貼ってくれた「やることリスト」。

最初見た時は、ただただ現実を突きつけられたような悲しい紙でしかありませんでした。長男が何も出来ない子みたいで、涙が出そうにもなりました。でも、その紙の存在によって、私の気持ちが変わったのも確かです。今まで以上に長男と向き合おう、今後のことをじっくりゆっくり考えていこう、と気持ちを新たにしました。

コメント

  1. とくめい より:

    うちにも世田谷区でいま一年生の子がいます。すごく似ているなと感じコメントしました。
    うちの子もほとんど挨拶もできず、小学校で何かをする時に、やっていい事なのか分からないから不安でやらなかったとよく言ってます。
    うちの子も家ではよく話してます。
    親として何かしてあげられることは無いのかとよく悩んでいます。
    まだ少ししか記事が読めていないので、これからゆっくり読ませていただきます。

    • makoso-ume29 makoso-ume29 より:

      2年も経ってしまい…ごめんなさい。コメントありがとうございました。お子さんはもう3年生でしょうか。我が家の長男は今年から中学生になりました。慌ただしい日々だったこともありましたが、少し落ち着いてきたので、また続きを書いていけたらなと思っています。

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