息子が不登校になるまで~いきなりのピンチ!?②~下校途中に起きた悲しい事件

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前回の話の続きです。

朝の登校風景は!?

新一年生になった長男。朝は近所に住む子同士、登校時間が同じ子同士がなんとなく揃って一緒に学校に行きます。慣れている高学年は、スタスタと一人で登校する子もいます。

長男は、通学距離が比較的長い方なので、子供の足だと学校まで20分くらいはかかります。また、右に曲がったり左に曲がったり、坂を登ったり・・・と、最初の頃は迷子になる子もいるくらい、少し入り組んだ通学路です。

なので我が家の周りに住む子たちは、朝の集合時間と待ち合わせ場所を決めて、一緒に登校することになっていました。長男ももちろん、みんなと一緒に登校させてもらうことにしました。

新一年生の長男が、初日から一人でその待ち合わせ場所に行けるはずもなく、とりあえず私も一緒に行きました。

待ち合わせ場所は、通学路でもあり、高学年の女の子が住む家の前でした。

長男が小さい時から散々遊んできた仲間もいれば、初めて見る顔の子もいました。そして、待ち合わせ場所となっている女の子の家のお父さんも、毎朝家の外に出て来て、見送ってくれていることを知りました。

子どもたちはみんな元気に挨拶をしてくれました。もじもじしている長男に、声をかけてくれる子もいました。黄色い帽子を被っている新一年生には、上級生の子たちは優しく接してくれたように感じます。

さて長男は・・・、

「おはよう」の一言が出ませんでした。

毎日遊んでいる仲の良い友達もその待ち合わせ場所にはいるのに、学校へ行くことへの不安からなのか、初めて見る子たちへの緊張からなのか、長男の顔は引きつっていました。

私は、女の子のお父さんに挨拶をしました。『これから宜しくお願いします』と。

それから、初めてお会いした方だったので少し迷ったけれど、長男の事を少しだけ話しておきました。『慣れない場所や人には、極度に緊張してしまって、思うように話せないかもしれません・・・。すみません・・・。』と。

すると、そのお父さんはガハハ!と笑って言いました。

『男はベラベラ喋らないほうがいいんだよ!』と。

その後何日経っても長男は、『おはよう』が言えないままだったけど、そんな風にあっけらかんと対応して下さったことで、私も長男も良い意味で気が抜けて、親子でガチガチに緊張せずに済みました。

そして突然やってきた悲しい出来事

それから何日か経ち、みんなのはるか後ろを一人で下を向いてついて行く長男だったけど、なんとか登下校が出来ていました。上出来です。学校に通えているのですから。

そんなある日の午後、突然私の携帯電話が鳴りました。

知らない番号からでした。

この時期、長男の事で学校からかかってくる電話は多かったけど、知らない番号からの電話には一瞬出るのを躊躇しました。でも思い切って出てみました。

相手は、あのお父さんでした。

どうやら連絡網で私の携帯電話の番号を調べてかけてくれたようです。

『○○君(私の長男)がねぇ、下校中の通学路で4年生か5年生くらいかなぁ、それくらいの子に酷い事をされていたんだよ。あれはふざけているって感じじゃないよ。かなりひどかったよ。黄色い帽子を被った一年生だったから、さすがに可哀想で止めに入ろうと注意したら、○○君じゃないの!すぐに学校に電話しなさい。あんな事は黙っていたら絶対駄目だよ!!』

お父さんは、一気にまくしたてる感じで状況を説明して下さり、とりあえず長男と上級生を引き離し、二人がバラバラに帰って行くのを見届けてから一旦家に戻り、私に電話をよこしたそうです。

私の心臓はバクバクしていました。一番起きて欲しくなかった事が、こんなすぐに起きてしまったか・・・と愕然としました。

それでも、電話を終えた後、一旦冷静に考えてみました。二人の間に何があったのかを。

上級生のその男の子は、長男に何か話しかけたのかもしれません。最初はいじめるつもりなんてなくただ普通に接したのかもしれません。

でも長男は話さなかった。

正確には、そんな見知らぬ子から突然話しかけられて答えられるはずがなかった。

もしくは、長男がおどおどし過ぎていたのかもしれません。どうしていいか分からず戸惑い、その場からすぐにでも立ち去りたいという表情と態度が顕著に表れていたのかもしれません。

それに対して、その男の子はカチンときた。言葉で言っても分からないのなら、と手が出た。そして、やられ続ける長男をたまたま居合わせて目撃したお父さんが、止めに入ってくれた。そして急いで私に電話をかけてくれた・・・。

想像だけがグルグルと頭の中を駆け巡り止まらなくなってしまったけど、とりあえず、長男が帰って来るのを待ちました。

・・・帰ってきた長男は泣いていました。

ピカピカの一年生の証である黄色い帽子とランドセルが、すでにクタッと見えてしまうほど、小さく感じました。胸が締め付けられました。

そしてこの後、私は意を決して、学校に電話をしました。

またまたつづく・・・。

コメント

  1. ヒルコ より:

    大変でしたね、可哀想。上級生が下級生を苛めるのは珍しくないけど、心の弱い人間が身体や性格の弱い人間を苛める、今の時代も日本は変わってませんね。その上級生に腹が立ちました。挨拶出来ない病気の子に理解の無い子も多いですし、どの子が挨拶出来ない病気の子で、どの子が単に挨拶しない感じの悪い礼儀知らずの子なのかが分からない子も居るでしょうし。ヒルコも病気なのに、病気だと分かって貰えない事が未だに多いので、気持ちがよく分かります。辛いですよね。電話くれたお父さんが優しくて?良かったですね。集合場所、普段よく知ってる子や仲良く遊んでる子が何人かそこに居ても、一人でも知らない子がそこに居ると、挨拶出来なく喋れなくなる気持ちは、よく分かります、ヒルコも21歳前までそうでした。続きの学校側の対応が気になります。

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