息子が不登校になるまで~勧められた病院でようやく辿り着いた「診断名」!!その時私たちの心境は??~

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病院をハシゴする

話は、長男が小学校に入学して秋頃の話に飛びます。

長男は、幼稚園に通っている間に様々な相談機関や病院に行きましたが、これといった診断名はつきませんでした。その時の長男の気分にも左右されるし、先生との相性みたいなものもあるからです。妙にハキハキと答えてしまう時もあれば、緊張のあまり固まる時もありました。

なので、いつも出される答えは「グレー」

白でも黒でもなく「グレー」

本人はもちろん、親にしてみれば、この「グレー」という診断結果が一番厄介かもしれません。なぜなら、幼稚園と家とでは、明らかに「別人」なのに、今後どう対応していくことがベターなのか、それを考えることすら拒まれた気持ちになるからです。

そんな中、初診予約を取るのに、数ヶ月から半年待ちという病院を相談機関の方に教えてもらいました。予約を取るのに半年も待つのか!?と、正直気分は沈みました。「小学校では話さない」という原因を今すぐにでも知りたいのに、どうしてあげたらいいのか今すぐ誰かに教えてもらいたいのに、そんな先まで待たなければならないのか・・・と。

でもそれは、私たちと同じように悩み、診察を受けたい親子が沢山いる、ということでもあるかもしれません。

気を取り直し、私は予約の電話をしました。

そして初診の予約が取れたのは半年後ではなく、2ヶ月後くらいでした。

やっと辿り着いた答え

それから2ヶ月後のある日、私と長男はその病院に向かいました。

また同じような結果だったらどうしよう・・・と不安もありました。2ヶ月も待ったのに、何の情報も得ずに帰ることになったらどうしよう・・・と焦りもありました。

そんな中、真面目そうな先生が私たちの前に現れ、まず親の私だけが診察室に呼ばれました。

通常の診察はたった10分だけですが、初診だけは1時間程たっぷり時間をかけて診察してくれました。先生が、「まずは長男くんについて教えて下さい」と言ってきたので、私は以下のことを一気に話しました。

1)小学校での様子

2)家での様子

3)人との接し方

4)同じ年頃の子たちとの関わり方

5)これまでに訪れた相談機関や病院のこと、そこでの様子と言われたこと

6)幼稚園でのこと

7)得意なことや苦手なこと

ひと通り私の話を聞いてくれた後、今度は待合室で待っていた長男も診察室に呼ばれました。

そして今度は長男に向かって先生は質問を始めました。

「何をする時が一番楽しいかな?」とか、「学校の授業で一番何が好き?」とか。

「・・・。」

長男はもちろん答えません。

そこで先生は、「先生の質問の答えが、「うん」の時は頷いて、「いいえ」の時は頭を横に振ってくれるかな?」と言い、また質問を始めました。

「学校は楽しい?」「学校の先生は優しい?」「今はドキドキしてるかな?」などなど。

長男も先生の質問にすばやく頷く時もあれば、じっくりゆっくり考えても分からない・・・という風に首を傾げ困った顔をする時もありました。

長男としばらく話した後、先生は私にまた聞きました。

「今日の診察で一番知りたいことは何ですか?」と。

私は「診断名」があるならば、それが一番知りたいです、と答えました。

まずはそれが分からないことには、前に進めないからです、と。

そして先生は言いました。

「場面緘黙症」です、と。それも、人の何倍も何十倍も「不安」な気持ち(不安症)を併せ持っています、と。

突きつけられた現実に、当然ショックは受けました。

でも、今まで私たち親子が歩んできた幼稚園での様々な出来事や、小学校に入ってからも続くやり切れない想いや悩みの原因がやっと判明し、ホッとする瞬間でもありました。

それは、長い長いトンネルの入り口にやっと立てた・・・というだけのことでしたが、それでも大きな一歩ではありました。

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