息子が不登校になるまで~ついに幼稚園休みます!!~これって甘えなのか!?~

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幼稚園の先生に打ち明ける

幼稚園を休む」という決断をした長男と私は、続いて様々な所へ、それを伝えに行く必要がありました。

まずは幼稚園。

ベテランの先生にすら「こんな子は初めてよ~」と言われていた長男。おそらく、「幼稚園がどうしても苦手なのでしばらく休みたい・・・」ということを言い出す親も初めてかもしれない、とは思いました。

もしかしたら、集団行動をしたがらない、お友達と話したがらない長男の面倒を見るのは大変だから、本音の部分ではホッとされるかもしれない・・・とも思いました。

恐る恐る先生に話を切り出しました。

「幼稚園が今の長男にとって辛い場所でしかなくなっている」と専門の先生に言われ、私自身ハッとしたこと、あの「運動会」が彼の気持ちすべてを物語っていたこと、私たち親子にとってももう限界にきていること、そして可能ならしばらく幼稚園を休みたいこと。

先生は少し驚いた表情をしました。

そして次に私たちに言った言葉は、私が想像していたこととは違うことでした。

「幼稚園、辞めませんよね?」

「私、〇〇(長男)くんと一緒に卒園したいです・・・」

思わず、涙が出そうになりました。

先生は続けて、

長男は、確かに集団行動が苦手だし、お友達とも話さない。

でも、それは長男の「個性」であって、クラスのお友達もそんな長男を受け入れています。だとしても、長男にとって幼稚園が辛い場所であるとしたら、先生も辛いし、少し休んでみるのもいいことなのかもしれません。

だけど、辞めてしまうのはもっと辛いので、戻って来て欲しいです。

と言ったのです。

そして、長男はとても優しい子で周りのお友達もそれを知っていること、本当はお調子者で時々ふざけた態度をしてお友達が笑っていること、言葉はなくてもコミュニケーションはとれていること、などを話してくれました。

私には、幼稚園での長男の姿はあまり分かりません。私が想像している以上に酷いのかもしれないし、もしくはそれほどでもないのかもしれません。

先生には、家での本当の長男の姿は分かりません。お喋りで怒られてばかりの長男なんて、想像すらできないでしょう。

それでも、「幼稚園を少しお休みしたい」という長男の気持ちを尊重してあげることも、親として大事なことのような気がしました。

すべてを正直に話した私に対し、先生も正直に気持ちを伝えてくれました。

そしてまた戻って来る、という約束をし「休園」の承諾を得ました。

周りのお友達にはなんて言う・・・??

先生とも相談し、クラスのお友達には先生から話してもらうことにしました。

私は、クラスのお母さんたちに伝えることにしました。

もちろん不安ではあったけど、正直に伝えました。

そして、勝手にお休みさせてもらうのに、また勝手に戻って来たいことも伝えました。

すると、

仲良くしてもらっていたお母さんたちからはもちろん、今まであまり話したことがないお母さんたちから個人的にメールが届きました。

それはすべて、今までの私たち親子の頑張りを称えてくれる言葉と、お休みするという決断を認めてくれる言葉と、そして待ってるよ、という言葉ばかりでした。

長男のことを理解してくれる言葉ばかりでした。

どれだけ救われたかしれません。

思い切って打ち明けてみたら、周りはこんなにも温かく受け入れてくれました。

同じように子育てをしている親として、内容は違えど、人それぞれ悩みはあるものです。

そんな悩みを逆に私に伝えてくれるお母さんもいました。

少し心が軽くなりました。

いえ、かなり心が温かくなりました。

 

・・・そして、長男と私に、穏やかな日々がやってきました。

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