祖父母と孫の関係性
長男は、私と主人にとって第一子ですが、私たち双方の両親、つまり祖父母たちにとっても初孫でした。
そのせいもあってか、長男はみんなの愛情を一身に受け、とても可愛がられました。
以前にも書いたように、赤ちゃんの頃の長男は、それはそれは手がかかる大変な子だったし、3歳頃になると、やんちゃぶりに更に拍車がかかり、みんなを良くも悪くも困らせました。
それでも、楽しい日々でした。
そんな日々の中、いち早く長男の特徴に気が付いたのは、私の義父、長男にとっての祖父だったかもしれません。長男と私の義両親とが、いつでも会える近い距離に住んでいたからかもしれませんが。
もちろん母親として、私も長男の「あれ?」という行動には気が付いてはいました。
同じ年頃の子供たちが大勢いると、決して中に入っていこうとはしないこと、環境や場所が変わると、突然引っ込み思案に輪をかけたように喋らなくなること、かと思えば、突拍子もないことを知らない大人には平気で話しかけること・・・。
でも、「親目線」ではなく、一歩下がった視点の「祖父目線」で見守ってくれているせいか、私より「客観的」かつ「冷静」に、長男のことに気付いてくれたのかもしれません。
「あの子はちょっとみんなとは違うね」と義父は言いました。
とても早い時期に色々な言葉を覚え話し始めたこともそうだし、時に子供らしからぬ発言をしたり、行動することも。
優れている面も少し劣っている面も含め、長男の持っている「個性」に気が付いてくれました。
そしてそして、「場面緘黙症」という言葉を、誰よりも早く教えてくれたのも、実は義父でした。
親として祖父母として
長男が幼稚園で喋らないこと、笑わないこと、だから様々な相談機関に出向いていること、を義両親に話したことがありました。
つい感情的になってしまい、義両親の前で泣いてしまったこともあります。
でも、それは「親」だから当然だ、と義両親は言ってくれました。
嬉しいことも悲しいことも、楽しいことも苦しいことも、色んな感情を持って関われるのは「親」だからこそ。
そして、ある意味、良い部分だけ一歩引いて関われるのは「祖父母」だから。
「◯◯(長男)は、この先大変かもしれないけど、コメちゃん(私)もきっと苦労するかもしれないね」
と義父は私に言いました。
そして続けて、
「でも、◯◯(長男)の為に、祖父母として出来ることは何でもするから心配しなくていいよ」
とも言ってくれました。
味方でいてくれること
その後も祖父母たちは、長男の幼稚園の様々なイベントに来てくれました。
展覧会や発表会、私が感情を爆発させた、あの運動会にも、長男のために喜んで参加してくれました。
そして、いつも感情的になってしまう私とは違い、ありのままの長男を受け入れ、その時その時をとても楽しんでくれました。
いや、祖父母として孫に対し思うことは沢山あるはずです。
でも、きっと私を傷つけないように、そっとしてくれているようにも見えました。
長男にとっても私にとっても、こんなにも身近に「味方」はいました・・・。
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